2018-02-01T13:29:54Z 紫外線と魚|紫外線カラーとその釣果
最新ルアー学

紫外線と魚|紫外線カラーとその釣果

最新の科学知識を基に、ルアーフィッシングの様々な疑問や謎の解明に挑む「最新ルアー学」第50回。今回のテーマは「紫外線と魚。紫外線カラーとその釣果について」。

果たして紫外線カラーは釣り人の救世主になりえるのか。

 

人間の日焼けの原因として一般的に知られている紫外線。鳥や虫、それに魚や爬虫類の一部は、その紫外線が見えると言われています。

鳥や虫や爬虫類の場合は、狩猟や護身のため以外に、紫外線の反射の仕方によって互いオス・メスを判断している事が最新の研究で判明しています。

そして、魚もまた身を守る事に利用しているなど、同様の傾向がある事が判明してきています。

その"紫外線が見える"という魚の特性を逆に利用しようと考案されたのが、『紫外線カラー』などと呼ばれるルアー用塗料です。

紫外線の反射率が高い塗料で、ルアーを塗装する事によって、紫外線を見る事ができる魚たちにルアーをより目立たせて、さらなる釣果を得ようと考え出されたのです。

紫外線カラーを使う事で特別な釣果を得られるかと言うと、残念ながら期待はできません。

なぜならば、現在売られている紫外線カラーと呼ばれている物のほとんどは、実際には紫外線を反射する塗料ではなく、蛍光と同じように紫外線を可視光に変換して反射するタイプの塗料だからです。

蛍光塗料は紫外線を吸収して『可視光線』(人が視認できる光)を発する塗料で、ブラックライトなどの紫外線の光を当てると怪しく光るのが特徴です。

紫外線カラーを使用したルアーのサンプルとして、怪しく光っているルアーの様子を見る事が出来たりしますが、怪しく光っているのが蛍光塗料である証拠。

なぜなら、紫外線は人の肉眼で見ることはできないため、実際に紫外線を反射して光っていても、その光を見る事は出来ません。

例え紫外線を写す事ができる特殊なカメラを使っても、私たちが日常的に見る写真のような写り方はせず、白黒のような写り方であったり、特殊なフィルターがかかったような写り方になるのです。

つまり、明確に光っている事が分かるような見え方をしている事自体、それが蛍光塗料か、あるいは、それに近い代物である証拠となるのです。

これらの塗料が紫外線を吸収して可視光を発する塗料であるならば、これらは紫外線を反射する塗料であるどころか、紫外線を反射しない塗料であるという事も覚えておいた方が良いでしょう。

残念ながら過去にも蛍光塗料が使われたルアーは数え切れないくらい存在してきたので、今改めて使っても劇的な効果は期待出来ません。

しかし、蛍光塗料が使われているルアーに慣れていない魚相手であれば、他のルアーより目立つので効果は期待できます。

残念ながら、それもあまり期待は出来ません。なぜなら、そのような特殊な塗料を使わなくても、反射率は異なるものの、従来のルアーも紫外線を反射しているからです。

さらに言うと、これまでもルアーの外装に使われてきたアルミは、90%以上の紫外線を反射する特性を持っています。

なので、蛍光塗料同様、今改めて紫外線を反射するルアーや塗料を使ってもスレていない魚以外には効果を発揮できない可能性が高いのです。

いかがでしたでしょうか。少々長くなってしまいましたが、紫外線と魚の関係を良く理解して頂けたと思います。

紫外線カラーなどが現在の釣りを劇的に変えるものでなかった事にガッカリ、という人もいるとは思います。

ですが、私たちの技術も日々進歩しているので、いつかきっと今度こそ劇的に釣れる何かが発明される事でしょう。

そして、そんな「ガッカリ」した人に朗報。次回の最新ルアー学では、今回紹介した蛍光塗料などの意外な使い道をご紹介致しましょう。それではまた次回。