2018-02-01T13:34:01Z 3月のバス釣り|基本と知っておくべき"落とし穴"
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3月のバス釣り|基本と知っておくべき"落とし穴"

3月と言えば、バス釣りの世界では一般的にスポーニングを連想し始める時期という事もあって、一年の中でもバス釣りのシーズン入りを感じさせる月でもある。

しかし、陸の世界の寒さは和らぎ始めていても、水中はまだまだ冬模様。そんな3月のバス釣りに関する、おさえておくべき絶対的な基本と、多くの人がハマってしまいがちな知っておくべき”落とし穴”について、まとめてみた。

 

多くのアングラーは、雑誌や教本によってバスフィッシングの知識を学んでいるため、各月ごとのバスの動きなどに関しては、教本などで得た知識を基準にしがちだ。

しかし日本は縦に長い島国であり、毎年、桜が開花する時期も、梅雨に入る時期も、雪が降り出す時期も、地域によって全く違う。それはつまり、地域によって「季節の移り変わり方」が異なる事も意味する。

それはバスに関しても例外ではない。バスは水温の変化によって季節ごとの行動をとっている傾向が強いため、地域によって季節の変わり方が違うならば、当然、地域によって季節ごとのバスの行動にもズレがあって当然なのだ。

だからこそ、3月=プリスポーニングという教本の教えは、鵜呑みにすべきではない。むしろ、バスがスポーニングに移る時期は、年ごとや地域、釣り場のタイプ等によって異なるものだと覚えておくべきだ。

「プリスポーニングのバスは食いが立つ」と言われがちだが、前述したようにバスがスポーンを意識し始める時期には地域ごとのズレがあって然るべき。しかし、それではいつ頃からプリスポーニング状態になっているか分からない。プリスポーンの時期がわからなければ、いつ食いが立っているかもわからない、という事になる。

そこで基準となるのが、前項目でも触れた水温だ。前述したようにバスは水温で季節ごとの行動をとっている傾向にあるため、プリスポーンに入る時期についても水温がカギとなってくる。一般的には水温が上昇し始め10℃を越し始めると、バスはスポーニングを意識した行動を始めると言われている。

ただし、これも諸説あるので、10℃~13℃程度と覚えておくと良いだろう。そして水温がカギとなってくるという事は、3月のバス釣りで良い釣果を得ようと思うと、水温計は欠かせないものだと言うことも覚えておこう。

例えバスがスポーンを意識した行動を始めても、季節の変わり目である3月は気温のアップダウンが激しく、時に寒冷前線などの影響で数日間、真冬並みに冷える事もある。その影響で水温が低温を保ってしまうと、再びバスは深場へと戻ってしまいかねない。

また、急激な冷えこみは、彼らにとって命に関わりかねない問題でもあり、急激な活性の低下を招く可能性があるため、3月の冷え込みには特に注意しよう。

スポーンと言えばシャロ―をイメージするアングラーが多いかと思う。しかし実際は、例えバスがプリスポーンの状態になったとしても、いきなりシャローエリアに滞在するわけではない。プリスポーンのバスは寒さへの警戒などもあってか、シャローと深場が隣接しているようなカケ上がりエリアをメインに活動する事が多い。

つまりプリスポーンの時期は、そういった「バスにとっての冬の居場所」と「春の居場所」が隣接しているようなところの中間的な位置を好む傾向があるというわけであり、そこが狙い目となるのだ。スポーン=シャローという思い込みは、くれぐれも持たないように気をつけよう。

ただし、これら上記の情報は、あくまでシャローとディープエリアの水深差が大きいビッグレイクなどでの話。

こういった雑誌や教本などで見られるメジャー情報のほとんどは、プロアングラーの発言を基にしている事が多い。そして、そのプロアングラーは、トーナメントの舞台となる湖などのビッグフィールドを中心に活動している事を忘れてはいけない。日本のバスアングラーの大半は野池バサーなので、これらの情報を過信すると痛い目をみることになるだろう。

(実際、雑誌で紹介されているような知識やテクニックが野池では通用しないという事も非常に多い。これは雑誌や情報を提供してくれているプロたちが悪いわけではなく、それだけ彼らのフィールドと野池では差があるという事。野池アングラーは自分たちの感覚と知識を大事にする事も大切だ。)

雑誌や教本にのっている知識を信じれないなら、野池アングラーはどうすればいいのか。

まず基本として、野池は水深が浅く面積も小さいため、水温が上がるのも下がるのも湖に比べて段違いに早いという事を覚えておこう。もちろん急な冷えこみの影響も遥かに受けやすいため、活性も下がりやすい。また、バスがプリスポーンを意識する水温になっても、全体がシャローになっていて水深差のある深場やカケ上がりなんて無いという事もざらにあるだろう。

しかし、野池のバスであっても水温がカギになってくる事は間違いない。そして彼らもまたビッグフィールドのバス同様、特定のスポーニングエリアをもっている事が多いので、そこに隣接する少しでも深くなっている場所、少しでもカケ上がり状になっている場所、少しでも水温が安定しているような場所や暖をとれるような場所などが狙い目となってくるだろう。

野池アングラーの場合は、そうした小さな変化も見逃さない洞察力と、教科書的な知識にとらわれ過ぎない柔軟さを持つ事が何より大切だ。