2018-02-01T13:43:04Z 本当にルアーで魚の活性はあげられるのか
最新ルアー学

本当にルアーで魚の活性はあげられるのか

昔からスピナーベイトなどのルアーは魚の活性をあげると言われてきた。本当にそんな事が起こり得るのか。ルアーに魚の活性をあげる効果があるのか。 最新ルアー学第58回では、その効果のほどを考察してみよう。

 

南米アマゾンには、水面を叩いてピラニアを集め、釣り捕るという漁法がある。 水面を細い小枝などで叩く事により、ピラニアに獲物の存在を感じさせ、寄ってきたところを釣り上げるという漁法だ。これは私たち釣り人がポッパーやバズベイトでやっているそれと、ほぼ変わらない事がお分かり頂けると思う。

トローリングによるカジキ釣りでも、ルアーのシルエットや音、泡の効果で獲物の存在を広範囲にアピールし、魚を寄せるという方法をとっているので、同等の事をやっていると言える。

つまり、広範囲にわたって魚に獲物の存在を誤認させる事が出来れば、周囲の魚を活性化できる可能性があるという事。

実際にルアーで魚の活性をあげるには、獲物の存在を思わせる音を発生させるか、同じく獲物を思わせる光の反射や匂いなどを利用する事で、魚を効率的に活性化できると可能性がある。

動きの要素が例に含まれていない理由は、魚の側線の有効範囲はせまく、視力も良くないため。なので、水の振動(いわゆる波動)や動きに頼ったルアーでは、魚の活性を効率的に上げる事は難しいと考えられるわけだ。

現時点では、ポッパーやバズベイトなどのサウンド効果、ルアーに内蔵されたラトル音、スピナーベイトやスプーンなどのフラッシング効果、ワームにつけられた特殊な匂いや味などは、活性をあげる効果が期待できるかもしれない。

ただし、いずれのルアーにしても、何でもいいというわけではないだろう。獲物の出す音や匂いなどをより忠実に再現できているルアーの選択と使い方が重要であると思われる。

賢い方なら既にお気づきであると思われるが、上述した魚を活性化させる方法は、"最低限、獲物などを追える程度の活性を有する魚に対する手段"に過ぎない。

餌やルアーを追う気がないほど低活性な魚を、ルアーの持つ要素や使い方で、ルアーを追うようになるほど活性化させる事は、現時点では難しいのではないかと思われる。それだけは付け加えておこう。それでは、また次回の最新ルアー学で。