2018-02-01T14:02:06Z 回遊性の高いバスを狙って釣る方法
最新ルアー学

回遊性の高いバスを狙って釣る方法

一般的にバスは定着性が強い魚であると説明される事が多い。しかし実際には、一定の場所に居着くことなく移動を続ける、回遊性の高い個体やスクールも存在している。

本稿では、そんな回遊性の高いバスの釣り方について触れてみよう。

 

まず、そもそも回遊性の高いバスを狙って釣る必要があるのか否か。その疑問に対する私の見解は、「もちろんある」と言い切っておく。なぜなら、遊びの釣りであろうと、トーナメントの釣りであろうと、狙って釣れる魚が多いに越したことはないからである。

回遊性の高いバスは、移動を続けている魚。言い換えれば動けるだけの活性や体力を残しているバスとも言え、居着きのバスと比べた場合、比較的高活性である傾向も見受けられる。

つまり、他のバスたちが沈黙してしまっているような状況下でも、回遊性の高いバスならば口を使ってくれる可能性があるという事。これを狙って獲れるのであれば、タフコンディションの時などを含めて、有利に釣りを展開できるかもしれないという事は、誰にでもお分かり頂けるだろう。

実際、1996年11月10日に行われたジャパンスーパーバスクラシック河口湖戦では、百戦錬磨のトッププロ達ですら一匹釣るのも困難という状況下で、今江克隆プロが回遊性のバスに的を絞った釣りによって優勝している。この事実だけでも、いかに「回遊性のバスを獲れるか否か」が釣り人にとって重要か、お分かり頂けるはずだ。

それでは本題である回遊性バスの具体的な釣り方に入ろう。

まず回遊性のバスは、回遊するルートにパターンがある事も多い。そのため、こういったバスを釣ろうと思った場合、基本的には回遊ルート上で回遊してきた魚を狙い撃つ、待ち伏せの釣りを展開される事が多い。

もちろん、回遊ルートを完全に把握しているのであれば別の攻め方も出来るだろうが、さすがに全ルートを把握し、カバーするというのは現実的ではないため、本稿では待ち伏せ型の釣りをベースに説明しよう。

回遊ルート上で回遊してくる魚を待ち伏せする釣り方には、大きく分けて2パターンの釣り方がある。

一つは、回遊ルート上のある一点に、ワームやジグのような「点の釣り」もしくは「縦の釣り」を得意とするルアーを投入し続け、回遊してくるバスを一点で待ち伏せるという方法。【図1】

この方法の利点は、以下の通りだ。

  • 回遊ルートを一点でもおさえておけば良いため、局所的にしか回遊ルートを知らなくても成立させられる。
  • バスの回遊ルート上にルアーを投入し続けられるため、比較的高い確率でバスにルアーを発見してもらえる。

逆に同方法の欠点については、以下のような事がある。

  • 点や縦の釣りであるため、それらの動きを好まないバスは獲り難い。
  • ルアーのトレース距離も短く、アングラー自身の動きも少ない一点集中型の釣りとなるため、長時間行う場合は相応の精神力や集中力等を必要とする。
  • 一点での粘り釣りである事から、狙っている回遊バス以外との遭遇率が極端に低い。
  • 回遊してきたバスが少しでも通り過ぎてしまうと、バイトが期待できない。

以上の事からも分かる通り、同方法は、実際に行うとかなりの集中力等を要する事から、後述する長距離トレース型に比べると比較的難しめの釣りではある。しかし、極めて局所的で動きの少ない釣りにも出来ることから、ターンオーバー時などの低活性時にも対応できる方法である。

もう一つは、スピナーベイトやバイブレーションのような「線の釣り」を得意とするルアーを、回遊ルートの直線上に投げ続け、回遊してくるバスと鉢合わせさせる方法だ。【図2】

この方法の利点は、以下の通りである。

  • ルアーのトレース距離も長く、アングラー自身の動きも多めである事から、一点待ち伏せ型の釣りよりは、比較的精神的負荷が少ない。
  • トレースラインに距離があるため、そのトレース範囲内をバスが通っている間は、常にバイトが期待できる。
  • 狙っている回遊性バス以外の魚にも偶発的に遭遇する可能性が比較的高い。

同方法の欠点には、以下のような事がある。

  • 回遊しているバスが、横方向の動きに対して反応の鈍い魚である場合は、バイトが期待できない。
  • 前述した方法とは違い、一点で待ち伏せるわけではないため、バスとルアーの遭遇率が多少なりとも下がる。
  • どの方向から、どの方向へバスが移動するかなど、回遊ルートを比較的広い範囲で把握しておく必要がある。
  • 直線的な回遊ルートでないと成立し難い。

この方法の場合は、用いるルアーもただ巻きで釣れるもので良い事もあって、初級から中級のアングラーでも実行しやすい。

しかし、移動の多いルアーを使うため低活性時にはあまり向かず、比較的高活性な時にしか用いづらい方法でもある。

ただ、上記の方法の内どちらを実行するにしても、回遊バスを狙って釣ろうと思えば多少の忍耐は必要になってくるという事は変わりない。相手が見えているバスでもない限り、キャストとアクションを続けて待ち伏せるしかないからだ。

しかしながら、回遊性の高いバスを釣ることがそれほど難しいかと言うと、実はそうでもない。回遊ルートが明確に分かっているのなら、気軽にキャストを続けていれば獲れることは獲れるからだ。(もちろん、今江プロのように超タフコンディション下の大舞台で、一か所に狙いを定めて回遊バスを獲ろうなんて思えば話は別だが・・・。)

回遊性のバスは大規模な湖だけでなく、野池や都市型河川などでもよく見られる。野池のような小規模な釣り場であれば、回遊バスのルートを把握する事もそう難しくないため、ぜひ本稿を参考に挑戦してみて欲しい。きっと楽しい釣りが展開できるはずだ。