2018-02-01T14:00:32Z ルアーの目は必要ないかもしれない
最新ルアー学

ルアーの目は必要ないかもしれない

ルアーの目。あるのと無いのとでは、ルアーの外見に違いを生むものである。

リアル系ルアーが市場の大半を占める現在、プラグ類では目のないルアーなんてほとんど見なくなったし、ワームでも目がついた製品が多く見られるようになった。

しかし、この「ルアーの目」は本当に必要なのだろうか。今回の最新ルアー学では、そんなルアーの目について触れてみよう。

 

いきなり結論じみた事から言うが、釣果を生み出す上でルアーの目が必要なものか否かというと、ほぼ間違いなく必要ではないだろう。

なぜなら、目があるワーム製品が増えたといっても、ロングセラー商品を含め今もなお目がついていないワーム製品も多く、それでも十分釣れているからだ。むしろ、統計的に調べれば、目のついてないワーム類の方が釣果的に優れている傾向すらあるかもしれない。

ワームだけではない。ラバージグや、バズベイト、スピナーやスプーンなど、目が無くても釣れているルアーはいくらでもある。釣果的観点から言えば、目は必須なものではないだろう。

ではなぜ、プラグ類を中心に目のつけられたルアーが大半を占めるようになったか。まず第一の理由として、「買い手の心理」がある。

目がついているルアーの方が、生物感があるからか、または愛着を感じやすいからか、実在の生物に似ているか否かに関係なく、目がついているものの方が売れやすい傾向にあるからだ

それもペイントで描かれた目より、しっかりと凹凸があるリアル寄りの目を持つものの方が好印象を持たれる傾向が強い。この買い手の心理が、現在の市場を作り上げている一つの要因となっている事は、ほぼ間違いないだろう。

また、ルアーの目が重要視された一つの理由として、一部で言われていた「魚は獲物の目を狙う」という説も少なからず関係している可能性がある。

この説はバスブームが起きた90年代頃まではよく囁かれたもの。一部のメーカーやハンドメイドビルダーが、この噂を信じてルアーの目を重要視するようになった可能性もなくはないだろう。

ただ一つ言っておくと、この説は恐らくデマである。なぜなら、バスをはじめとした多くの魚は丸飲み型であり、わざわざ目を狙う必要などない。

例え噛みつくように食らうタイプの魚でも、相手をより確実に捕らえるため、体の中心を狙うのが普通である。わざわざ的の小さい目を狙うのは、よほど高い攻撃精度を持つ生き物か、とても知力の高い生き物や、自分より大きな獲物を狙うような生き物だけだろう。

少し脱線してしまったが、ルアーの目に関してはこういった背景もあるのだ。

確かにルアーの目はあるだけで愛着を感じやすいものだ。しかし、そういった外見的要素にひっぱられてしまうのは、人間の悪いクセでもある。

ルアーとは本来、外見より実用性が重視されるべきものであり、ルアーの真価は使ってこそ分かるモノ。

「ルアーの目が釣果に影響する科学的根拠はない」「ルアーの目は必要ないかもしれない」、そう思って今後ルアーを見ると、また世界が違って見えるかもしれない。