2018-02-01T14:02:33Z 魚がルアーにスレる3大要因と注意点
最新ルアー学

魚がルアーにスレる3大要因と注意点

ルアーで釣りをしていると決して避けられない"魚がルアーに対してスレる現象"。しかし実は、この「魚がルアーにスレる現象」というものを深く理解している人は意外と多くない。今この記事を読んでいる人の中にも、魚のスレを漠然と捉えている方もいるはずだ。

だが、この「スレる」という現象をしっかりと理解することは、実は釣果アップにも影響する事だったりする。今回の最新ルアー学では、そんな魚のスレについて掘り下げてみよう。

 

そもそも「魚がルアーにスレる」とは、どういった状態をいうのか。まずはそこから説明しよう。

「魚がルアーにスレる」とは、本来ルアーに対して好反応を見せる魚たちが、ルアーを使用し続けたり、ルアーを使用する釣り人が増えたりする事によって、ルアーへの反応が鈍くなった状態を言う。

では何故、魚のルアーに対する反応は鈍ってしまうのか、何故魚がルアーにスレるという現象が起こるのだろうか。

なぜ魚はルアーにスレるのか。その原因は、魚の「ルアーに対する慣れ」や、「飽き」「警戒」などが深く関わっている。

どういう事かと言うと、生まれて初めてルアーを見る魚にとっては、それを餌として認識しているか否かに関係なく、「新鮮な刺激」であるわけだ。ところが、二度、三度と繰り返し見せられる事で、ルアーから受ける「動き」や「音」などの刺激に対して魚が慣れてしまったり、飽きてしまったりする。

ルアーを口にしてしまい、釣られてしまった魚の場合は、慣れや飽きだけでなく、ルアーを警戒するようになる場合もある。

つまり魚がルアーにスレるという現象は、言い換えれば魚のルアーに対する興味の消失や、回避的な行動とも言えるだろう。

だが、魚はルアーにだけスレるのかというと、実はそうではない。実際はエサにもスレるのである。

魚の「スレる現象」に関しては、釣り雑誌や研究機関によって行われている。結果、魚はエサにもスレる事が分かっており、釣られた魚のストレスが回復するまでの期間(=再び口を使うようになるまでの期間)は、最長で3日程度である事も判明している。

魚はルアーだからスレるのではない、という事だ。

では、魚はどれくらいルアーを見るとスレてしまうのか。それは魚種や個体によって差はあるものの、川魚のような視力に優れた魚種である場合は、2キャスト目でスレてしまう事もある。他の魚種でも平均して2~4キャストもすれば反応しなくなる事が大半だ。

確実に釣果をあげていくには、ポイント毎に一投必釣のつもりで攻めていくのがベストと言えるかもしれない。

魚がスレる現象の原因である、「同刺激に対する慣れによる反応の鈍化」は、魚以外の動物でも起こる事が分かっている。最も知られている例は、猫の「ネコじゃらしやおもちゃに対する飽き」。猫がネコじゃらし等にじゃれる理由は狩猟本能によるもの等と言われており、これは魚がルアーに反応する理由と極めて近いものである。そして猫もまた、短い場合はごく短時間でおもちゃ等の刺激に飽きてしまう。

また、哺乳類以外では、虫や爬虫類などでも同様の反応と「スレる現象」が見られる事がライゼンバイトの研究によって判明している。

魚がスレやすいルアーの色や動き、サイズに関しては、これまでも様々な憶測が飛び交ってきた。

魚がスレやすい色

ライゼンバイトが川魚のカワムツに対して行った実験では、銅、金、銀の中でも最も光を反射する派手な銀色が特にスレやすく、2投目で多くの個体が追尾しなくなる傾向が見られた。しかし銅と金では、双方共に2~3投目でも追尾する個体数の減少は比較的少なく、これら二色間の違いはさほど見られなかった。

こういった傾向は他の魚種でも見受けられ、例えばバス用スピナーベイトのブレイドでも金より銀の方がスレやすいという意見を聞くことがある。銀色は多くの魚種でスレやすい可能性があり、これは広く知られている「派手なカラーほど魚がスレやすい」という説を部分的に裏付けるものではある。

魚がスレやすい動き

ルアーの動きに関しては、「派手なアクションをするルアーの方がスレやすい」という説が知られている。しかし、ミノーやソフトジャークベイトの連続トゥウィッチ等は比較的連続して魚を反応させやすい傾向があり、「派手なアクション=スレやすい」と決まっているわけではない。

魚がスレやすいサイズ

また、ルアーのサイズに関しても、「小さければスレにくく、大きければスレやすい」という知られた説を裏付けるほどの事実は確認できていない。いずれのサイズに関しても1投目では反応が良く、2~4投目では反応が鈍る傾向が見られる。

つまり現段階においては、スレやすさに気を配るのであれば、ルアーの動きやサイズよりカラーに注意すべきかもしれない。(ただし、カラーの違いによるスレやすさの差も微々たるものではある。また、スレやすい色でも一投目の反応は優れる場合もあり、「スレやすい=反応が悪い」というわけではない。よって、「スレやすい=釣れにくい」というわけではないという点は注意が必要である。)

最後にとても大切な事を覚えておいて欲しい。それは、魚がスレる対象は必ずしもルアーそのものというわけではないという事だ。

特定の動きや色、特定の音などにスレているだけで、使用しているルアー自体の効果がなくなってしまったわけではない場合もある。使うルアーが同じであっても、動きや他の要素が違えば、魚は十分反応し得る。そのことを常に忘れず、魚のスレ具合を気にしすぎないよう挑んで欲しい。そうすれば、きっと釣果は上がるはずだ。